コラム

投稿日:2017/11/29

世界最高のオフィスを目指して

世界最高のオフィスを目指して

 

こんにちは、オフィス・ラボです。

突然ですが、皆さんがイメージする世界最高のオフィスとはどのようなものですか??

私が考える世界最高のオフィスは、身体的にも、精神的にも身体的にも健康であり、ビジネスの上で最高のパフォーマンスを発揮できるオフィスだと考えています。

理想を言えば、常に幸せな気持ちで仕事ができるオフィス。。。でもそんなオフィス、あるのでしょうか??

 

 

従業員満足度からエンプロイー・エンゲージメントへ

 

エンプロイー・エンゲージメント(employee engagement)という言葉をご存知でしょうか。

日本ではまだ聞き慣れない言葉ですが、アメリカではここ10年程で急激に注目を浴びている言葉です。

単に「エンゲージメント」と言われることもあります。

 

日本でエンゲージメントというと

エンゲージメントリングなどのイメージから「婚約」というイメージが強いですが、

本来エンゲージメントには「契約」や「約束」といった意味を含みます。

そこから、エンプロイ―・エンゲージメントとは、

企業と従業員間における「相互に貢献し、成果を出す幸せな関係」という意味を表す指標となっています。

 

幸せな関係、というのは少し抽象的ですね。

この分野の第一人者であるボブ・ケラー氏の言葉を借りれば、

エンゲージメントとは「企業と従業員による相互のコミットメント」のこと。

企業は従業員の能力を最大限引き出すことを約束し、

従業員は企業としての業績へ貢献することを約束するという意味が含まれたものとなります。

 

従来、良い職場の指標として使われていた「従業員満足度」という指標は、

時代に併せて「エンゲージメント」へと転換しつつあるようです。

 

 

エンゲージメントは緻密で科学的であるという事実

 

エンゲージメントの指標が優れている企業の代表例はアメリカのGoogle社です。

企業評価サイトのGlassdoorが公開している「従業員がもっとも働きやすい会社」の常連である同社は

世界12カ国調査の憧れの就職先No.1にも選出され、世界的に注目されています。

 

Googleは決して長い歴史のある企業ではありません。

ただ、Googleのオフィスといえば、もしかすると皆さん一度は聞いたことがあるかもしれませんね。

ユニークなオフィス、充実した福利厚生などは、度々インターネット上でも話題になっています。

楽しそうで、自由な企業風土は見ているだけで人をワクワクさせる気がします。

 

さて、「エンゲージメント」という指標を考えるとき、Googleの企業風土が大いに参考になります。

Googleのオフィスは、単に「楽しそうだから」「こんなものがあったら良いと思うから」という理由で

ユニークになっている訳ではありません。

端的に言えば、従業員の能力を最大限引き出すために、緻密にアナライズされています。

 

少し掘り下げてみましょう。

例えば、ある商品を開発をするときにはたくさんの人がその商品開発に関わります。

設計者、技術者、マーケター、モニターなど、多くの工程を経て商品は世に送り出されます。

 

一方で、オフィスづくりをするときには通常、商品開発をするときほど多くの人と時間が割かれません。

もちろん、搬入や設置などでは多くの人の力が必要ですが、

オフィスづくりにおいては「会議がしやすい」「防音ができている」「清潔感がある」などといった

基本的な事柄に終始することが多く、「より使いやすいオフィスのための分析」や

「従業員が最高のパフォーマンスを発揮するための研究」などの

いわゆるアナライズ的な要素は取り入れられないのが一般的なのではないでしょうか。

 

Googleのオフィスづくりをよく見てみると、企業がエンゲージメントと向き合うとき、

つまり「企業が従業員の能力を最大限引き出すことを約束」しようとするとき、

このアナライズが欠かせないということが見えてきます。

 

事実、Googleではオフィスづくりを行う際、製品開発と同じ割合で

コンサルタントやアナリストなどの専門家がチームに加わってオフィスづくりを行っているといいます。

 

一見、自由で、アイデアの思いつくままに作られているように見えるオフィスも、

実は「従業員が最高のパフォーマンスを発揮できる」ために研究され、

失敗を重ねて構築された結果であるということを私たちは知らなければなりません。

 

4回目②

 

世界最高のオフィスを目指して

 

では最後に、私たちのオフィスづくりにエンゲージメントをどう落とし込んでいくかを考えてみましょう。

 

多くの企業にとって、オフィスづくりを行うときに

コンサルタントやアナリストを招いて行うということは今後も浸透するまでに時間がかかるでしょう。

また、Googleのように、無料のビッフェ式社食を設置したり、

幾つものテーマをもったミーティングルーム(Googleには月面を模したものや観覧車を模したものなどユニークなものが数多くある)を

設置することが困難であることがほとんどです。

しかし、何もGoogleの真似をすればエンゲージメントが上手く行くわけではありません。

 

先に紹介した例は、GoogleがGoogleのために試行錯誤した結果です。

私たちの企業がその結果を模してみても結果がでる保証はどこにもありません。

 

私たちが重要だと考えるのはそのマインドです。

つまり、「企業は従業員の能力を最大限引き出すことを約束し、従業員は企業としての業績へ貢献することを約束する」ために、

どれだけ真剣に向き合うことができるかだと考えています。

 

今までは、オフィスという場所を設ければ、

従業員が各々で個人のモチベーションをマネージメントするという考え方が主流だったように思います。

現状が良ければ、問題はないでしょう。

しかし、現状が思わしくないということであれば、

エンゲージメントを意識したオフィスづくりをすることで、新しい可能性が見いだせるかもしれません。

 

初めから完璧なオフィスをつくるのは困難ですが、

意識を向けることで、これからのオフィスづくりが変わってくるのではないでしょうか。