コラム

投稿日:2017/12/26

最近の若者はコミュニケーション能力に乏しいか

最近の若者はコミュニケーション能力に乏しいか

 

こんにちは、オフィス・ラボです。

前回のコラムでは「若者とオフィス」と銘打って、若者にとってのオフィスの在り方を考えてみました。今回は、今月のコラムの話題の中心になっている「若者」についてもう少し掘り下げてみようと思います。

 

■最近の若者はコミュニケーション能力に乏しいか

 

「最近の若者はコミュニケーション能力がない」というのは、よく耳にするフレーズです。

しかし、どうしてこのようなことが言われているのでしょうか。

 

辞書を引いてみると、コミュニケーションとは、

「社会生活を営む人間の間に行われる知覚・感情・思考の伝達であり、言語・文字、その他の視覚・聴覚に訴える各種のものを媒介とする。」とあります。

私たちの生活の中では、「相互の意思の疎通」として用いられることが多いですよね。

 

では、コミュニケーション不足と言われるのはどのような状況でしょうか。

若者の仕事上のコミュニケーション不足を例に挙げれば、社内の報連相不足、

クライアントとの認識のズレ、もしかすると飲みニケーション不足なども例に挙がるかもしれません。

 

こうした状況は、立場は違えど、多くの人が一度は経験したことがあるケースかもしれません。

よくある悩みであり、その通り…だと思いますか?

 

誤解を恐れずに言うのであれば、こうした悩みは若者のコミュニケーション不足ではなく、

双方のコミュニケーションが噛み合っていないことが原因であることがほとんどです。

 

「わからなければ聞けば良い」「小まめに報告をするように」「何事も相談だ」

こうしたことはビジネスパーソンであれば、耳にタコができるほどよく聞く言葉ですが、

聞きやすい環境、報告しやすいスキーム、相談しやすい状況は整っているでしょうか。

 

もちろん、どういった場合であっても若者は理解するべきであるし、わからなければ聞くべきだというのは最もです。

ただ、敢えてここでは、若者寄りの考え方をしてみましょう。

 

■実は密なコミュニケーションを取っているのは若者かもしれない

 

前回のコラムでも少し触れましたが、今の若者は急速なテクノロジーの進歩とともに成長してきました。

その結果、街を見渡せば、若者と思わしき人の多くは、スマホやパソコンを自在に操り、

TwitterやInstagram、Youtubeなどの情報発信アプリケーションを使いこなしています。

チャットアプリを起動させない日はなく、毎日誰かと繋がっている状況です。

 

6d911515515e905a7c8bfa5275ba2969_m

 

こうした状況の中、若者の多くは、デジタル社会の中で誰かに共感する、

自分の意見を端的に発信する、短文のやり取りでコミュニケーションを進める、

情報をシェアするということを当たり前のように行うようになりました。

 

また、ビジネスの場であっても、チャットアプリがエビデンスとして活用され、

意思決定の場として利用されている場合もあります。

パソコンでスケジュールを共有し、会議の日時や不参加の是非をオンライン上で確定させます。

年配者からしたら、取っつきにくい内容だとしても、

若者からすれば生活の延長線上であることは少なくありません。

 

「若者が使いこなしているコミュニケーションツール」が一定数のシェアを獲得し、

日本のみならず世界中で活用され、ビジネスの場にも取り入れられていることをみすごしてはいけません。

 

 

■若者のコミュニケーションの在り方

 

さて、表題に戻りましょう。

若者目線で言うなれば、「若者のコミュニケーション能力が乏しい」というのは、いささか違和感があるのではないでしょうか。

なぜなら彼らは、毎日のように電話やチャット、テレビ電話などで複数人と連絡を取り合い、コミュニケーションを取り合っているからです。

むしろ、処理する情報量で考えれば、一昔前では考えられない量の情報量を処理していると考えられます。

それも、時間、場所を問わずです。

 

471ef89fe91771f890a2d14ddd8056c8_s

 

このことは、これからの働き方にも通じるものがあります。

当コラムでも総務省がテレワークを推奨していることはご紹介しましたが、今後ますます働き方の多様性が進むものと思われます。

定まったオフィスを持たないノマドワーカーなんていう言葉も一般的になっていますね。

今までは、仕事や、それに伴う電話、メール、会議などはオフィスを基盤として行うのが当然でした。

それしか手段がなかったからです。

 

しかし今は、より場所を選ばす、時間を選ばない(例えば9時から17時までは会社にいなくてはいけないという意味で)

という働き方が実現可能な環境が整っています。

そしてその環境は、若者が生活の一部として活用しているコミュニケーションツールが基盤となって実現できていることは言うまでもありません。

 

若者は、これからの会社を担っていく主力となる世代です。

「会社は挑戦し、進化し続けなければならない」ということは、多くの著名な経営者が仰っていることです。

ただそれは経営方針のみの話ではありません。

 

コミュニケーションが円滑であることが重要なことは、今も昔も、未来も変わりません。

ただ、どのようなコミュニケーションツールを使うかは自由なはずです。

コミュニケーション円滑という目的のためのルートは複数選択肢があると私は思います。

若者のコミュニケーションの取り方を理解し、学ぶことで、会社にとってプラスに働くことも多いのではないでしょうか。