五感を刺激するオフィスデザイン

 

こんにちは、オフィス・ラボです。

 

前回のコラム記事
オフィスデザインを軸にした生産性を高めるコミュニケーションについて
からの続きです。

今回は「五感を刺激するオフィスデザイン」と称して、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚がどのようにオフィスデザインに関係しているのかを具体的に見てみましょう。

 

 

 

①視覚とオフィスデザイン

 

視覚はイメージがつきやすいですね。再三コラムでも取り上げている「カラーコーディネート」が最たる事例です。

人が情報を得る五感のうち、視覚から得る情報量は全体の90%程度と言われています。これは驚くべき割合です。
(諸学説ありますので、参考程度の数値でお考え下さい…)
確かに、見て得られる情報はわかりやすいですよね。

Designer at office desk working with color swatches. Smart watch on hand and smart phone on the table. Coffee cup, notepad and glasses and various office supplies around the workplace. Flat lay.

実際、色をオフィスデザインに取り入れている企業は増えています。

執務室や会議室の色だけではなく、コーポレートカラーも色の効果とは密接に関わってきますし、
もっと身近な例で言えば、普段使っている筆記用具やオフィス用品、
付箋、マウスの色、電卓の色なども、カラーコーディネートとして考えられそうですね。

オフィスデザインにおけるカラーコーディネートの重要性

 

色がイメージしやすいですが、もちろん視覚は色だけではありません。形や空間も視覚に含まれます。

最近では天井を吹き抜けにしてオフィスを広く見せる企業も多いですし、
観葉植物を効果的に配置したり、デザイン性に富んだオフィスの見せ方をしている企業も増えてきています。

 

いずれにせよ、視覚とオフィスデザインは「わかりやすい変化」といった点と、「実際の効果」といった点で、
非常に密接な関係性にあると結論付けられそうです。

 

 

②聴覚とオフィスデザイン

 

聴覚もかなりイメージがつきやすい五感ではないでしょうか。
BGMはもちろんのこと、電話のコール音や受付の方の声なども私たちにとっては耳から得られるその企業の情報です。
つまり、その企業を形作っている要素の1つということですね。

 

聴覚の情報は時に、意図的に調整をすることで、快適なオフィス環境を生み出す場合もあります。

当コラムでも過去に「オフィスデザインと音環境問題について」の中でご紹介した、騒音や音漏れ、反響に対する対策などが良い例です。

聴覚から得られる情報は必ずしも快適なオフィス環境を促進するものだけではありません。
むしろ視覚と違い、全方位から得られる情報ですから、意図しない余分な情報を得やすいといえるかもしれません。

 

こうした音環境に意識を向けることもオフィスデザインでは重要な要素となります。

 

 

③嗅覚とオフィスデザイン

 

嗅覚の場合、オフィスよりも店舗やショールームの方がイメージが沸きやすいかもしれませんね。

例えば、石鹸や香水を売っている店舗では、その匂いで商品をアピールしています。
(テスターはもちろんですが、店舗全体からいい匂いがしますよね!)

Beautifu flowers on white

 

 

パン屋さんやクッキーを販売する店では、店舗の周り全体にいい匂いがしています。
ついその匂いに引き寄せられて買ってしまった人も多いのではないでしょうか。
木でできた家具を売っているショールームでは、店全体が木の良い香りで包まれています。
新しく家具を購入される人は木のいい匂いに魅せられて商品を購入する人も少なくないといいます。

このような場合、「匂い」はその店舗のアイデンティティとなっています。
匂いが店舗やショールームの一部となり、嗅覚が人の行動に影響を与えています。

 

一方、一般のオフィスではまた別の匂いが考えられます。

例えば、分煙室。喫煙の匂いは禁煙者からすれば決して快適なものではありません。
そのオフィスを訪れて、そのオフィスが煙草の匂いで包まれていたら、心良く思わない人も少なくないでしょう。

分煙室を検討することはもちろん、その場所は来客者に対して配慮がされているかといったことも考えてオフィスのデザインを行うことも、
匂いといった観点からみると、重要なことだとわかります(もちろん分煙室に関しては匂いだけではありませんが…)。

 

④触覚とオフィスデザイン

触覚については、色々な例が考えられますが、
例えば以前に本コラムでも紹介した「オフィスデザインに見る、間伐材を利用したオフィス什器」の
間伐材什器などはイメージがわかりやすいかもしれません。
プラスチックのオフィスデスクとは違った手触りは、触覚でわかるオフィスデザインの一部です。

もっと身近な例で考えてみましょう。フロアの足触り、マウスパットで手首に当たる部分、
椅子に座った感覚も触覚に分類されるかもしれませんね。

 

普段あまり意識することのない触覚ですが、ふと思い返してみることで、触覚が重要な役割を果たしていることがわかります。
オフィスデザイン、というよりもオフィスの快適性といった方がしっくりくるような例でしたが、
いずれにせよ、触覚もオフィスには密接に関わる感覚と考えられます。

 

⑤味覚とオフィスデザイン

 

味覚はもしかしたら、オフィスデザインとは最も遠い位置にある感覚かもしれません。
仕事の最中に味を感じることはあまりありませんからね。

しかし、つい先日、興味深い話を耳にしたので、ここでご紹介しておきます。

ある会社に訪問をした時の話です。

その会社は古くからその場所にオフィスを構えている会社でしたので、最近流行りの目を引くオフィスではなく、
よくあるオフィスといった感じで、失礼な言葉ながら特に印象に残るようなオフィスではなかったそうです。
唯一印象に残っているとすれば、隅々まで掃除の行き届いた、小綺麗なオフィスだなという印象とのことでした。

しかし、そのオフィスの印象が変わったのは、商談が始まる前にお茶を出された時でした。

蓋付きの美しい湯のみで出されたお茶。蓋をあけると、
「お茶ってこんなに良い香りだったかな」と思い返すくらい、良い香りがしたそうです。

 

 

一口飲むと、そのお茶の美味しさに思わず「美味しいお茶ですね!」と口について出てしまったといいます。
なんでも、お茶元から直接仕入れている、こだわりのお茶なんだそうです。
アイスブレイクではありませんが、そのお茶の話をひとしきりした後、商談は上手くまとまったそうです。

実際、商談が上手くまとまることと、お茶が美味しかったこととはまた別の話としても、
少なからず「美味しいお茶を出してくれる会社」として印象に残っていることは間違いありません。
稀有な事例かもしれませんが、味覚がオフィスを表現している事例の1つと考えられるでしょう。

そうだとすると、一見オフィスデザインとは関連性が低いと思われる味覚についても、
その実、オフィスデザインの要素たる、と考えられずにはいられません。
オフィスデザインの可能性を示唆してくれる話だと思っています。

 


 

いかがでしたでしょうか。

こうしてみると、五感とオフィスデザインは密接な関係にあることがよくわかりますし、
こんな事も五感に帰結するんだ!という新しい発見もありますね。

もしかすると、オフィスデザインを行う上で、必ずしも必要なことばかりではないかもしれません。
しかし、五感を意識してみることで、新しい働き方や、オフィスのアイデンティティ、
お客様に与える印象などで新しい発見があるかもしれません。
是非ちょっと立ち止まって、自分の今のオフィスはどうなんだろう…ということを考えてみてください。
きっと新しい発見がありますよ!

 

このコラムはシリーズものですので、次回も続きます。

次回は「アロマが与えるコミュニケーション性向上の効果とは?」です。嗅覚によりフォーカスした内容となっています。

ご期待ください!

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