働き方

<DESIGNER'S REPORT>Withコロナでの働き方・働く場(1/2)

「DESIGNER'S REPORT」はオフィス・ラボのデザイナーが、デザイナー目線でオフィスにまつわる様々なことについて、考察していくレポートです。

 

前回から「コロナ禍で、改めてABWという働き方を考えてみる」をテーマにお話しています。

第1回目は、「実は既にABWを始めている!?~固定席・フリーアドレス・ABWとの違い~」と題して、ABWについて考察してきました。

今回の第2回目は、「Withコロナでの働き方・働く場」をテーマに、コロナ禍における対策の現状を踏まえ、働き方・働く場を考察していきたいと思います。

 

 

新型コロナウイルス感染拡大により、世界中で様々な変革が起こっています。

日本でも在宅勤務など、いわゆるテレワークを推進・推奨することで、可能な限り出社率を抑え、感染リスクの軽減に務めています。

 

今回テレワークが日本でも実行出来た背景には、政府による働き方改革、オリンピックイヤーに合わせた推進運動、急速な情報通信技術の発展に伴ったノートPCなどのモバイル端末などハードウエア、Web会議システムなどのソフトウエアの技術発展など、様々な要因から社会的にも環境が整いつつあったことが大きいと考えられます。

 

Withコロナにおいては、それぞれの会社の状況に合わせて、いかに出社率をコントロールし、有効的なテレワークを実施出来るか。出社した場合の社員の安全性を確保するかのバランスを取る事が重要になります。その為に、テレワークを含めた社内の環境整備にはどのようなものがあるのか。密閉・密集・密接の3密を避ける環境とはどういったものか、具体的な対策例を踏まえて見ていきましょう。

 

 

1.テレワークの実施

 

 

テレワークを実施することで、通勤による感染リスクは軽減出来ます。しかし、誰もが自宅での在宅勤務が可能な環境かというと、そうでもありません。

またカフェやシェアオフィスなども、不特定多数の人が利用する場所となり、感染リスクが低いとは言い切れません。

利用する場合は、きちんとした感染対策を行っている場所を選ぶ必要があります。

 

また、新たにサテライトオフィスを構えるのは、資金や場所の選定などの課題も多く、社員が徒歩や自転車など、公共交通機関を使わない通勤が出来なければ、距離が近くなり通勤時間の短縮にはなったとしても、大幅な感染リスクの軽減にはなりません。

 

 

そうなると、もっとも感染リスクが軽減出来るのが在宅勤務となります。

在宅勤務で主に問題となるのが、Wi-Fiなどの通信環境、コピーやスキャナーなどのオフィス機器、Web会議や電話の声(音)、個人情報や機密事項など取り扱う内容に応じたセキュリティーなどの設備環境です。

 

また他部署や外部とのコミュニケーション不足や、それに伴ったモチベーションの低下、帰属意識の低下などのメンタル面。その他にも、作業に適したデスク・チェアなど、オフィスでは当たり前のように揃っていた作業環境がないこと。意識的に動かなければ運動不足になるといった健康面の課題など、問題は山積しています。

設備環境に関わる問題は、個人には支出も大きな負担となります。

 

セキュリティーなどシステム的な課題は、個人で解決出来るものではありませんが、Wi-Fi環境やデスク・チェアなどの設備環境に関しては、会社でリースをしたり、公的な補助金申請、社内で新たに支援制度を設けるなど比較的対応可能な課題でもあります。

特に会社を通してのリースやサブスクリプション什器などの利用であれば、個人の負担はかなり軽減されますし、不要になった場合の処理にも困りません。

 

会社にとっては、一時的な支出増とはなりますが、社員の健康面と生産性向上が保てるのであれば、考えられる対策だと思います。

 

 

2.ソーシャルディスタンスの確保

 

 

 

会社内でソーシャルディスタンスを保つには、様々な方法があります。これらを実施するには、以前ご紹介した「ホテリング」の導入など運用面でのルールの確立と厳守がもっとも重要になります。

 

社員全員がこの運用ルールの意味を理解し、実行を徹底する事がなにより重要ですが、実際にこれを実行し、ルールを徹底させる為には、明確なペナルティーを設けるなど運用上の規制も必要となります。

 

 

後編につづきます!

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