「DESIGNER'S REPORT」はオフィス・ラボのデザイナーが、デザイナー目線でオフィスにまつわる様々なことについて考察していくレポートです。
今回は2回に渡って、オフィスの「ホテリング」について考えていきたいと思います。
昨今の流れ
「ホテリング」とは、オフィスの運用方法の一つで、ワーカーが働く場所を事前に予約して利用をする方法です(要するに「予約制のフリーアドレス」)。事前に予約をして利用することで「誰が、いつ、どこ」を利用したかを確認することが可能となります。
このホテリング自体は新しい考え方ではなく1990年代くらいに提案されたオフィスの運用形態です。
今、なぜホテリングなのか
この「社員数より少ない座席数」ということと「予約して使う」という2つの特徴が、昨今のコロナ対応に有効な手段と捉えられ、注目をされています。
運用側から事前に予約可能な座席を指定することでソーシャルディスタンスを確保し、「誰が、いつ、どこ」を確認することでの前後で消毒作業が行うことが可能です。
また、万が一感染者が出た場合でも濃厚接触者の確認などが行えることも利点の一つです。
運用について
利用可能なエリアを設定し、その中で利用できる席を、ソーシャルディスタンスを保った適切な距離・位置を保って指定します。使えない席はイスを間引くか、使えない旨を記したサインを設置しましょう。
席の管理はエクセル等でも可能ですが、専用のアプリを利用するともっと簡易に管理をすることができます。アプリによってはチェックインがない時自動予約解除、実際の予約状況混雑率や利用率等を振り返り、解析することができるものもあります。
【POINT】
- 利用可能な座席数の検討(ソーシャルディスタンスの確保)
- 利用前後の消毒作業(衛生状態の確保)
- 記録を残すことで万が一に備える(濃厚接触者の確認)
いかがでしたでしょうか。
次回記事では実際にホテリングアプリの会社にインタビューを行い、サービス内容や納入事例について詳しく書いていきたいと思います。
是非お楽しみに!