デザイン

<DESIGNER'S REPORT> オフィスの防災対策 Part 1

こんにちは、オフィス・ラボです!

 

「DESIGNER'S REPORT」はオフィス・ラボのデザイナーが、デザイナー目線でオフィスにまつわる様々なことについて、考察していくレポートです。

 

全3回にわたり「オフィスの防災対策」をテーマに連載していきます。

昨今、オフィスの災害について考えさせられる機会が増えて来ています。災害時において、従業員の安全を確保し、事前に顧客や自社の災害リスクを軽減することは企業の社会的責任として、最近は特に重要視される企業さんも多いのではないでしょうか。

企業が自ら被災後の経済活動や救護活動を円滑に行えるように備えておくことは、社会にとって非常に重要なことです。もう一度、災害に備えた安全なオフィスづくりを目指して、自分たちのオフィスを見直してみましょう。

 

あなたのオフィスは安全ですか? その1 『 地震 』

 

地震対策を行う上で、自分たちのオフィスがどの程度安全なのか、地震による大きな揺れが発生したときにどのようなリスクが存在しているのかを知ることは、対策を進める上で重要なことの一つでしょう。

 

 

出典 JOIFA 日本オフィス家具協会   

https://www.joifa.or.jp/useful/earthquake.html

 

『 地震対策 』

 

 

オフィスづくりにおいて、オフィスの機能別にスペースを配置・配分するゾーニング、それによって必要な家具を選定し、レイアウトしていくというプロセスが一般的ですが、プランの段階から、地震対策を考慮していくことが重要です。

 

避難動線の確保などオフィスレイアウトで工夫をしていくことはもちろん、最終的には家具類の耐震固定を行いましょう。

床や壁への家具類の固定は、床や壁の仕様によって耐震性能が大きく左右されますので、やはり、基本計画段階でできる限りリスクを軽減した上での実施をお奨めします。

 

 

出典 JOIFA 日本オフィス家具協会

https://www.joifa.or.jp/useful/earthquake.html

高耐震間仕切りシステムの採用

 

天井に支えられているパーティションには、多様な設置条件に応じた実効性の高い耐震対策が求められます。コマニー社のシンクロンは、従来の耐震基準に加え、大地震による天井面とパーティション自体の想定外の動きに対応することを追求したものです。こちらの商品は、金沢工業大学との共同研究により、大震災の地震波による実験を繰り返し、実効性の高いシステムとなっています。このような、高耐震間仕切りシステムを採用することでいざという時に命を守ることに繋がります。

 

出典 コマニー株式会社

 

あなたのオフィスは安全ですか? その2 『 火事 』

 

火災の1つである電気火災が発生するリスクはオフィスにも潜んでおり、会社と社員を守るためにはこの電気火災の発生に特に注意していかなくてはいけません。

何気ない日常の行動が電気火災に発展するおそれがあり、企業の防災担当者でも、中には電気火災にどのように対処すれば良いのか分からない担当者もいるのではないでしょうか。

では、具体的にどのような原因で電気火災がオフィスで発生するのでしょうか。

 

誤った電源タップの使用

 

タコ足回線は危険だと言われる場合もありますが、それが直接的に電気火災に繋がるわけではなく、電源タップの最大容量を電子機器の消費電力が上回った場合に発火してしまうおそれがあるのです。

電源タップには15A(1,500ワット)など最大容量が記載されており、これを厳守する必要があります。

たとえ6個口電源タップのコンセントを1つしか使用していなくても15A以上の消費電力を要する電子機器を使った場合は、発熱によって電気火災が発生してしまうリスクがあるのです。

またコンセントが足りないからと電源タップに電源タップを繋ぎ足しても、最大容量は増えないため、消費電力が大きい電子機器は壁コンセントに直接、繋ぐ必要があります。

 

トラッキング現象

 

トラッキング現象とは、コンセントとプラグの間に溜まった埃が空気中の湿気を吸うと漏電し、発火することです。

特にこれからの時期、梅雨は埃が湿気を吸い込みやすくなるため、トラッキング現象が発生しやすくなります。

また溜まった埃がトラッキング現象の原因だと言えるので、オフィス家具の裏やデスクの下に電源タップを置いたまま放置していることもリスクが伴うので、注意が必要です。

電気コードを乱雑に扱う

電気コードを束ねる、オフィス家具やデスクの下敷きにする、床や壁に電気コードを釘・ステップルで強く打ち付ける、といった行動をしていると電気コード自体の劣化が進むことで電気ショートが発生し、発火してしまうおそれがあります。

電気コードの内部は、数十本の銅線が2本の線が束ねられていますが、オフィス家具の下敷きにするなど、乱雑に扱うと数十本あるうちの銅線の一部が断線することで発火してしまうリスクがあるのです。

 

過去の火災事例を見てみよう

 

出火時分  5月 18時ごろ

用 途 等  事務所 耐火造37/4 延153,959㎡ 

防火管理  該当選任あり 消防計画あり 被害状況  建物ぼや 電気配線若干焼損

概  要 この火災は、事務所の33階ミーティングルームから出火したものです。 出火原因は、ミーティングルームでパソコンを使用する際、4口テーブルタップの差込口にパソコンの電源プラグを差し込んだところ、隣の差込口に接続されていたホワイトボードの電源プラグに付属しているアース線を挟み込んだため、短絡し出火したものです。 事務所の従業員(30歳代男性)が、ミーティングルームでパソコンを使用するため、4口テーブルタップの差込口にパソコンの電源プラグを差し込んだところ、「バチン」という音と火花が散るのを発見しました。その後、パソコンの電源が入らなかったので同僚の従業員に知らせました。 防災センターで分電盤プリアラームが鳴動したため確認に来た防災センター勤務員は、33階で電源復旧作業中に事務所の従業員から事情を聞き、確認したところアース線に溶融痕を確認したので、防災センターに知らせて、防災センター勤務員が防災センターの電話で119番通報しました。 初期消火は行われていません。 

 

教 訓 等

 

 事務室には多くの電気機器があります。デスクの裏側には延長コードやテーブルタップがあり、差込みプラグをコンセントに差し込む場合は、狭い場所に手を延ばして差し込まなければならないこともあります。その時に、アース線などの配線を挟み込んでしまう可能性があります。日頃からテーブルタップやコンセント周辺を整理する習慣づけが必要です。 

 

 

出典  火災事例-東京消防庁

 

『 主な対策 』

 

コード類を丁寧に扱う

前述したようにコード類を乱暴に扱っていると発火するリスクがあるため、コード類は丁寧に扱い、以下のように気をつけましょう。

コード類をオフィス家具やデスクなどの下敷きにしない

コードを束ねない

カーペットなどの下にコードを敷かない

コンセントから外す場合は、コードに負担をかけないように引っ張るのではなく、必ずプラグ本体を持って外してください。

コンセントへの埃を防ぐ

使用していないコンセントにはコンセントカバーを付けて、コンセントに埃が付着することを防ぎましょう。

またプラグを差しっぱなしで使用しているとプラグとコンセントの間にトラッキング現象の原因となる埃が溜まってしまうおそれがあります。

そのため、コードと電源タップを収納するケーブルボックスを使用した上で、定期的な点検・掃除を欠かさずに行い、埃の付着を防ぎましょう。

劣化した電源タップは買い換える

電源タップの最大容量は厳守した上で、以下の不具合が確認された電源タップは安全のために直ちに使用をやめて、新品へ買い換えましょう。

 

電源タップを動かすと電力が供給されている電子機器がオフになる

プラグが曲がっている

プラグが焦げている、変色している

電源タップがひび割れている、コードの中にある銅線が見える

コンセントが緩くなっている

 

あくまでも電源タップは消耗品であり、その寿命は3年〜5年だと言われています。

劣化した状態のまま使用していると電気火災に繋がるおそれがあるので、注意しましょう。日常生活や業務の中で決して欠かせない電力ですが、電源タップや電子機器を誤って使用し続けていると電気火災が発生してしまうリスクがあります。

電気火災は日常のちょっとした行動でその発生リスクを大きく低減することができるので、事業を守るためにこの記事を参考に電気火災対策を始めましょう。

 

まとめ

 

このように、オフィスの防災と一言で言っても様々な対策があることが分かります。しかしどのような災害があったとしても日頃から気をつけておくべきことを管理者が主導で行って、リスクを未然に防ぐことが重要なのではないでしょうか。

次のテーマでは、いざという時に頼りになる防災備蓄についてご紹介させて頂きます。

 

オフィス・ラボでは安心安全な職場環境について日々研究をし続けています。こんな働き方をしたい!などの要望があれば、是非一度相談をお待ちしております。

 

ARCHIVE
関連記事
新着記事